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ドイツ国旗ベルリン支店 by 二代目 小熊堂

(2007年11月10日更新)



その16
危険な情事の代償の巻


 昨年9月27日、16年続いたCDU(キリスト教民主党)のヘルムート・コール政権を終わらせ、新しく政権を握ったSPD(社会民主党)のゲアハルト・シュローダーに、そろそろ、というか、やっとボロが見えてきた。春くらいからもう綻びていたのだが・・・。連邦統計庁の7月の世論調査で彼の支持率は総選挙後、最低レベルまで急降下してしまった。

 それもそのはず、選挙で公約した「社会保障の再編成」、「弱者にやさしい税制改革」、「失業者10パーセントをふまえての新しい雇用の創出」・・・。どれひとつとっても順調に進んでいる兆しは見えない。それどころか一年で大臣が二人も退任し、連立与党である緑の党とも意見が合わずに話がまとまらない(緑の党内でも分裂問題が起こっているくらいだし)。まあ、公約にもない案件が、あやふやにいつのまにか法案となって可決されているどこかの国よりは、足並みが合わなくても十分に議論される余地があるだけ救われていると思うが・・・。

 さて先日、全国紙 DIE WELT紙に「危険な情事」と題するコラムが載っていた。「ださくて実直で、ベルトをもっと引き締めようと訴えるヘルムートに飽き飽きした私は、スタイリッシュでダンディ、男前で、私は何もしなくても、もっと生活がよくなる、と言ってくれるゲアハルトに心を奪われた。最初の頃こそ、恋は盲目だった。でもやっと気がついた。彼は見せかけ倒しの口先男だっだのだ。」というような内容を物語風に語ってあった。浮気の代償は大きい。この新聞がCDU寄りだというのを差し引いても、現在の雰囲気をぴったり言い当てているこの記事は、ドイツ人になかなか受けている。身に覚えのある人が多いからだろうか。

 それにしても、政権交代と共にマスメディアを味方につけようと記者に愛想をふりまき、イタリアのブランドスーツでファッション雑誌の表紙を飾りまでしたシュローダーを、誰も「変だ」とは思わなかったのかなぁ。きっとほんとに皆若気のいたりのように、彼との恋に落ちていたのだろうか。思い出すのは、選挙広告のテレビ放送だ。ビデオクリップみたいに素敵な音楽が流れ、映るのはモノクロの浜辺。砂浜にロングコートをはおった男の後ろ姿。カメラが近づき、男を足元からゆっくり映していく。足元から胴体へ、そして首、横顔、そして画面一杯のシュローダーの微笑のアップ。いんちき臭くて、あっけにとられてしまったのを憶えている。

 玉虫色の政治家という言い方がぴったりくる人だけど、個人的に彼にきな臭さを感じるのは、彼がまだニーダーザクセン州の首相だったころに、ある小さな記事で「州の犯罪が増えたのは外国人のせい」と、住民受けするような発言したというのを読んだ記憶があるからかもしれない。

1999年8月25日




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